独最強馬ノヴェリスト、引退し社台SSで種牡馬入り。
今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英・GI)を制し、
凱旋門賞にも出走を予定していたドイツのノヴェリスト(牡4)が、
現役を引退し、日本の社台スタリオンステーションで種牡馬となることが判明した。
~netkeiba.comより~
凱旋門賞まで、ここでも度々取り上げてきました欧州最強馬ノヴェリスト。
なんと社台SSが購入し、来年より種牡馬入りすることになりました。
これによりジャパンカップへの参戦は無くなります。
ノヴェリストは昨年のジョッキークラブ大賞から、今年のバーデン大賞まで
GⅠ4つを含む5連勝中。
中でも、欧州最強馬決定戦の1つであるキングジョージ6世&QESでは、
圧巻の5馬身差レコード勝ちを見せました。
凱旋門賞にも参戦してきて、日本馬にとってはトレヴ(同レース1着)と、
並ぶ強敵と見られていましたが、前日に熱発でレースを回避。
回避が発表された直後、ジャパンカップの参戦も選択肢の1つとして、
挙げられていましたが、結局は今回の社台が種牡馬として購入したことにより、
その夢は叶いませんでした。
ジャパンカップに出走してから種牡馬入りすればいいのでは?
と思いますが、日本の規則でレースに出走後検疫の関係で、
一旦ドイツに戻り、再び日本に来るという行程なので、
馬に負担がかかるのを回避する狙いがあるそうです。
さて、ノヴェリストはモンズン産駒で母父がLaunas。
母系にノーザンダンサーのクロスがあるとはいえ、
そんなに濃くないので、つける相手に影響はないでしょう。
日本で活躍した下地のあるニジンスキーの血も悪くは無い。
問題は父系のモンズン。
日本の中央ではピュアブリーゼが、ただ1頭走っています。
それなりの成績を上げていますが、このブランドフォード系は、
現在の日本ではホボ壊滅状態。
第1回顕彰馬に選出されたハクチカラ(1953年生まれ)や、
クラシック2冠馬クリノハナ(1949年生まれ)など、
戦後まもなくは活躍馬が多く出ていたものの、
外国産馬全盛の時代にその系統は衰え、今では出走馬の中に、
父系がブランドフォード系の馬を見ること自体が珍しい状態です。
(注:日本では)
競走馬としてならまだしも、種牡馬としてそういった状態の日本で、
はたしてどこまで活躍できるか。
もし活躍できるのなら、サンデーサイレンス以来の革命を、
日本に起こすかもしれません。
数年後が楽しみではあります。
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