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パドックの見方

前回パドックの概要を説明しました。

そこで、パドックというのは

「長年、馬を見続けてきたプロでも判断は難しいので、
初心者の段階では、見ても分からない」

というようなことを書きました。

それでも、

「パドックを見て判断したい!!」

とか、

「馬を見るのが好きなんだ!!」

という方のために、パドックで馬を見るコツを簡単に紹介します。

 

1.逆光を避ける。

まず馬体をよく見るために、逆光は避けましょう。
逆光だと馬体側が暗くなってしまい、毛艶等を判断し辛くなります。
ただしTVなどの映像だと、たとえ逆光になっていても、
場所移動できないので、仕方ありません。

 

2.馬のテンションを見る

馬のテンションは上がりすぎても下がりすぎていてもダメです。

「上がりすぎる」というのは、見た目からも分かりやすいです。
跳ねるように歩いていたり(「チャカつく」という)、
後ろ脚を跳ね上げたりしている馬です。

「下がりすぎる」というのは、パッと見では分かりにくいです。
性格的におとなしい馬もいるので、一概には言えないのですが、
馬をひいている厩務員が手綱を引っ張って馬を動かしているような馬は、
気持ちが乗っていない可能性があります。

さらに、キョロキョロしている馬も集中力を欠いているので、
レースでもいい結果が出ないことがあります。

たまに、パドック脇の花壇を見つめている馬もいますが、
集中していないと、捉えても良いでしょう。
(お腹減っているだけかもしれませんがw)

ただし、前述のとおり「馬の性格」もあるので、
過去のパドックがどうだったかも参考にするべきです。

たとえば、前走もパドックではテンションが高かったのに、
レースでは好走したような馬は、今回テンションが高いからとって、
一概にマイナス評価はできないという事です。

 

3.馬体を見る

馬体と言っても、頭から胴体部分よりも、
腹回りから後ろ脚をよく見るようにしましょう。

前脚の動き方も重要な要素ではありますが、
力の源である下半身がしっかりしていないと、
レースで好走することはできません。

(腰回り)

この部分が丸みを帯びているような馬は好走しやすいです。
逆にくぼんだ感じで三角形に見える馬は調子が悪いと思ってください。

(腹回り)

この部分が適度に丸みを帯び筋肉が張りつめている状態が理想です。
ボテッとしたお腹や、巻き上がっているようなお腹をした馬は、
仕上がっていない可能性があるので気を付けましょう。

(トモ)

トモとは腰回りを含む後ろ足の太ももぐらいまでの事を言います。
歩いている際に、この部分が後ろに残っているような歩き方を、
「トモが流れている」と言います。
後ろ足の踏ん張りが弱い馬に多く見られ、
坂のあるようなコースを苦手にしています。

 

4.毛艶を見る

冬の時期には体毛がボサボサになっている場合があります。
コレは馬の体調が悪く伸びてきた可能性があるので、
特に牡馬の場合は気を付けましょう。
牝馬の場合は体内メカニズムの働きで伸びることがあるので、
それほど気にしなくても良いです。

発汗にも気を付けましょう。
ただし、無色透明の汗がしたたり落ちているのなら、
それほど気にすることはありません。

気を付けなければならないのは、「白い汗」。
テレビなどで観戦しているとシェービングクリーム状の
汗をかいた馬を見ることがあると思います。

あれは汗がゼッケンや手綱が擦れて発生するもので、
相当量の汗をかいていると判断しても良いです。

ココまで行くと、体調不良やテンションが上がりすぎたため、
レース前に相当体力が消耗されていると思われるので、
本番でも結果が出ないことが多いです。

 

ここまであげた注目点ぐらいなら
おそらく簡単に判断できると思いますので、
パドックを見る取っ掛かりにしましょう。

さらに深いところまで突っ込むと、
蹄の状態や、馬具の種類など、色々パドックで見る項目があります。

このブログでも機会があれば説明したいですが、
かなりの専門用語を使用することになるので、
初心者専門の競馬ブログとしては、やや不適切かと思います。

ですので、もし

「パドックを馬券の参考にしたい」
「馬を見る目を養いたい」

と向上心の高い方は、下に紹介する本をお勧めします。

橋浜保子氏の『競馬「ここ」に騙されるな』シリーズです。

競馬「ここ」に騙されるな!
飛ぶ人気馬の謎・来る穴馬の秘密

2003年にこの1冊目が発売されましたが、
かなり詳しく馬体の見方や馬具の種類などが
写真付きで説明されています。

競馬「ここ」に騙されるな!馬見Ver.2
30分後の激走馬・凡走馬が恐ろしいほど見える

2冊目は、1冊目から4年後に発売されまして、
1冊目に少し補足したような感じです。

競馬ここに騙されるな 厩舎ver
3冊目は、過去2冊とは趣を変えて、
厩舎や生産者からの目線での競走馬の作り方を書かれています。

いずれも初心者にとってはやや難しく感じるかもしれませんが、
馬体や馬具等の「馬見」をこれほどしっかりした説明が
されている書籍類は他に無いので、
コレからより深く競馬を楽しみたい方には、
ぜひ読んでいただきたいです。

必ず結果につながるとは言えませんが、
競馬を見る目が変わるかと思います。
特に1冊目は必読書だと個人的には思います。

 

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