競馬レースの階級
今回は競馬レースのクラスを紹介します。
クラスって言っても、
「何年何組のダレダレ~」
のクラスではなくて、「階級」と言われるものです。
競走馬は、自分の階級に適したレースに出走することになっています。
その自分の階級で頂点を極めると、ひとつ上の階級に上がります。
簡単な例で言いますと、
簿記検定3級受験→合格→簿記検定2級受験→合格→簿記検定1級受験
簿記検定3級受験→不合格→簿記検定3級受験→合格→簿記検定2級受験
といった感じ。
中央競馬、地方競馬で様々な階級があるのですが、
このサイトに訪れる8割以上の方は、中央競馬に興味を持たれた方だと思うので、
今回は中央競馬の階級について説明します。
新馬戦
「競走馬」の項目でも書きましたが、全競走馬のデビュー戦です。
すべての出走馬が、初めてのレースですので、
競馬新聞等では、過去の実績は載せることはできなく、
調教や、取材・血統などで予想されています。
6月~3月ぐらいまで、週に2~5レースほど行われます。
未勝利戦
上記、新馬戦で負けた馬が出走するレースです。
さらに、新馬戦は3歳の3月ぐらいまでしか行われないため、
それまでにデビューできなかった馬は、自動的にこの未勝利戦で
デビューすることになります。
新馬戦をクリアできるのは1頭。
ほとんどの競走馬はこの未勝利戦での階級クリアを目指す
事になります。
500万下
未勝利戦を勝ち抜いた馬が出走する階級です。
「500万下」というのは、
「レースで獲得した賞金額が500万円以下」ということ。
この獲得賞金額については、少しややこしいお話になるので
また別の項目で説明します。
今は「こういうクラスがある」というぐらいで良いです。
1000万下
500万下をクリアした馬が出走する階級です。
1600万下
1000万下をクリアした馬が出走する階級です。
OP(オープン)
1600万下をクリアした馬が出走する階級です。
重賞(じゅうしょう)
「重賞レース」も厳密に言えばOPレースなのですが、
競馬界の最高峰の階級と考えてください。
以上がそれぞれの階級の説明です。
2歳と3歳には、
「2歳しか出走できないレース」、「3歳しか出走できないレース」があります。
「3歳以上」と書かれたレースは3歳以上の馬ならどの馬も出走できます。
逆に「4歳以上」と書かれたレースには3歳は出走できません。
2歳は出走頭数の関係から、1000万下~1600万下は省かれます。
昇級と降級
自分のクラスをクリアして、一つ上のクラスのレースに
出走する事を昇級(しょうきゅう)と言います。
特に、初めて上のクラスに出走する事を「昇級初戦」と言います。
結構使われる言葉ですので覚えておきましょう。
昇級とは逆に、クラスが一段階下がることを降級(こうきゅう)と言います。
これは、特殊な例ですので、あらためて項目を作って説明します。
今は言葉だけ覚えておいてください。
~ひとこと豆知識~
自分のクラスをクリアしていない馬が、一段階上(二段階上もある)のクラスに
出走する事自体はできます。
しかし、その一つ上のレースの出走馬のレース登録馬が
出走頭数の上限を超えている場合、真っ先に除外になるので、
調整等が難しくなる事や、自身のクラスで確実に賞金を獲得する方が
メリットがあるので、あまり挑戦する馬はいません。
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