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エリザベス女王杯勝ち馬、エリモシック死亡。

<2014年8月7日>

97年のエリザベス女王杯を制したエリモシック
6日午後3時、両肺からの出血による呼吸不全により、
北海道浦河町の本桐牧場で死んだ。21歳だった。

~スポニチ~

 
1997年のエリザベス女王杯を勝利したエリモシックが死亡しました。

エリモシックは父ダンシングブレーヴ
エリモシューテング(父テスコボーイ)の牝馬。

河内洋騎手を鞍上に、
3歳の3月にデビュー。折り返し新馬戦で勝利すると、
続くはなみずき賞で牡馬相手に豪快に差し切り勝利。

オークストライアル4歳牝馬特別でも、
後方から追い込んで3着に入りオークスの出走権を得ました。

2勝馬ながらその強烈な末脚が評価され、
本番のオークスでもエアグルーヴに次いで2番人気に推される。
直線外を伸びては来ているが、先に抜け出したエアグルーヴとの
差は縮まることなく6着に敗れる。

夏の放牧明け2戦目の嵯峨野特別を勝利し秋華賞へ。
馬群の中でジックリ足を溜めていたエリモシックは、
好位から抜け出したファビラスラフインを捉える事は
出来なかったものの、直線しっかり伸びて2着。

色々不運が重なったとはいえ、
圧倒的1番人気だったエアグルーヴ(10着)に
一矢報いる形になりました。

後方一気では勝ちきれないのを危惧してか、
次走のエリザベス女王杯から早めに仕掛ける競馬を始めます。

しかし、そのエリザベス女王杯(8着)以降、
オープンレースすら、まともに上位に来る事が出来なくなりました。

4歳夏。
鞍上を的場均騎手に変え、札幌記念に出走。
早め仕掛けを止めて、再び後方一気の競馬に戻すと、
エアグルーヴには完敗だったものの、
外からシッカリ伸びて2着を確保。

次走の府中牝馬Sでも後方一気のスタイルは変えずに4着。
ただ上り33.6はメンバー中で破格のタイムでした。

迎えた第22回エリザベス女王杯
女帝エアグルーヴジャパンカップに出走の為、
このレースには不出走。
ライバルは前年度覇者で
元相棒の河内騎手鞍上のダンスパートナーでした。

いつもの様に後方待機。
幸運だったのはダンスパートナーも後方に待機する馬なので、
終始ダンスパートナーをマークする形に持って行けた。

直線で後方から2頭の激しい叩き合いが繰り広げられ、
わずかにエリモシックダンスパートナーを競り落とし勝利。
実に1年ぶりに勝利の美酒がGⅠ初制覇となりました。

年が明けて5歳の春。
大阪杯に出走も、再びエアグルーヴの後塵を喫し(5着)引退。
繁殖入り。

通算:4-2-2-9(GⅠ1勝)

2013年に繁殖馬を引退し、功労馬として余生を過ごすも、
わずか1年で肺出血で死亡となりました。

全妹であるエリモピクシー
リディルクラレントレッドアリオンと、
活躍馬を立て続けに産み続けるのに対し、
エリモシックは大きく活躍する産駒は今の所、出ていません。

すでに繁殖牝馬としての産駒は残っているので、
牝系はまだ続きますが、最後の仔であるワークフォースの仔には、
ダンシングブレーヴ譲りのその末脚が引き継がれていることを祈ります。

 

 

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