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競馬の距離を表す単位(メートルとハロン)

テレビやラジオで競馬を視聴していると、

「残り~ハロン」とか「~ハロンを過ぎまして」

とか聞くことがあります。

 

では、この「ハロン」とは何ぞや?

という事になりますよね。

日本で長さの単位と言えばメートル(m)が使われます。
これは、競馬においても同じです。

例)日本ダービー 東京:芝2400m

ただ、日本競馬はイギリス競馬を参考に成り立ったものなので、
イギリス競馬で距離を表す単位である「ハロン」も併用して使われています。

1ハロン=201.168メートル

ですが、簡略化して1ハロン=200メートルで計算されます。

つまり、上の例で言うと

芝2400メートル(m)=芝12ハロン(furまたはf)

になります。

「fur」とはfurlong(ファーロング)の略。
「f」だけでも日本では通じますが、
アメリカで使われるフィート(ft)と混同されるので注意しましょう。

 

日本の競馬ではレースの距離自体をハロンで表すことはなく、
レースの通過距離を表すのに使われることが多いです。

何のこっちゃ?
と思う方も多いと思うので具体的に見てみます。

これはJRAのホームページに載っている、
先日(2013.5.5)行われたNHKマイルCのレース結果表の一部です。

「12.3-10.8-11.3」と数字が並んでいるのが、1ハロンずつのタイムです。
このように1ハロンごとのタイムを表記するのを「ラップ」と言います。

下の「上り 4F 46.6 - 3F 34.9」というのは
最後の4ハロン(800m)と3ハロン(600m)の合計タイムです。

 

では、このラップはどのように計っているのでしょうか。

競馬場のコースには「ハロン棒」というのが設置されています。

ハロン棒の数字が残りの距離を表します。
この「距離」とは、現在の日本の競馬場のほとんどは「メートル(m)」を意味します。
この画像だと、残り200m。

レースで先頭の馬がこのハロン棒を通過した際にラップが計測されます。

 

上の「ハロンタイム」では先頭馬がハロン棒を通過したタイムを表記していますが、
各馬それぞれがハロン棒を通過したラップタイムを書いている媒体もあります。

特に残り3ハロンのタイムは、どの媒体でも各馬のタイムが書かれています。
残り3ハロンタイムは、その馬がレースの終盤にどれぐらいのスピードで
走る事が出来るか分かるため、馬の能力を計る上で非常に大事な指標になります。

 

ラップで、そのレースがどのような展開だったか分析する予想方法もあるので、
早めに、このハロンの表現に慣れましょう。

さらに、レースだけでなく調教でもこの「ハロン」は良く使われるので、
競馬をやる上で覚えておいた方が良い項目です。

 

~ひとこと豆知識コーナー~

昔、日本の競馬場には残り100mを表す「1」の数字が
書かれたハロン棒が存在しました。

しかし、レガシーワールドが優勝した1993年のジャパンカップ(GⅠ)で、
当時1番人気のアメリカから来たコタシャーンの鞍上ケント・デザーモが
その「1」のハロン棒をゴール板と勘違いして、
競馬をやめてしまい、結果2着になるハプニングがあったため、
現在では「1」のハロン棒を設置している競馬場は少なくなっています。

後方から追い込んできたコタシャーンの直線での手応えが、
前を行く馬とはまるで違ったので、勘違いが無ければとも思いますが、
勘違いに気付いてから再び追い出した結果レガシーワールドとの差が、
1馬身と1/4なので、残り100mで着順が変わるまでいったかどうかは微妙。

 

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