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血統あれこれ 「BMS、ニックス」

血統の話をしていると、おそらく出てくる言葉として、
「BMS」と「ニックス」というものがあります。

 

BMSについて。

BMSとはブルードメイサイアーの略です。
これは、「母の父」。つまり競争馬の母方の祖父にあたる馬の事。

競走馬は父の血の影響が多分に影響すると言われますが、
近年の研究では母系の血の影響も大きいことが分かってきています。

そこで出てきたのが、母父の重要性

 

種牡馬が、産駒の勝利数・獲得賞金額でリーディングを出すのと同じように、
母父の成績をランキング化したものがあります。

日本ではノーザンテーストマルゼンスキートウショウボーイ
トニービンサンデーサイレンスと、種牡馬でも活躍した馬が、
そのままBMSでも活躍する例が多いです。

 

ちなみに、BMSリーディングは
ノーザンテースト(1990~2006年)
サンデーサイレンス(2007~2012年)
となっています。

 

●ニックス

ニックスとは、簡単に言うと「良い配合の組み合わせ」
主に、父馬と母父馬の相性を指します。

例えば、Aという母父ノーザンテーストの繁殖牝馬に、
サンデーサイレンスを配合したら強い馬が生まれました。
母父ノーザンテーストのBという繁殖牝馬にもサンデーサイレンス
配合したら、今回も強い馬が生まれました。

この配合の組み合わせで、何頭も強い馬が生まれたら、
サンデーサイレンスとノーザンテーストにはニックス関係があると言えます。

 

ニックスは昔からある理論なんですが、
一般的に広まったのはウイニングポストや
ダービースタリオンといったゲームから。

 

ただし、どういう理由で強い馬が生産されやすいかという明確な理由は
分かっていないため、この配合すれば必ず成功するというわけではない。

 

ともあれ、一度ニックス関係が分かれば、
その配合は繰り返し生産されるため、
途切れようとしていた血統が再び世に出てくることがあります。

その代表例が、ステイゴールドメジロマックイーンのニックス関係。

ドリームジャーニーオルフェーヴルの兄弟の成功例に続き、
ゴールドシップの成功で、世に埋もれようとしいたメジロマックイーンの血が、
再び需要性が出てきました。

メジロマックイーンは、3世代での天皇賞制覇という大偉業を達成しましたが、
後継種牡馬に恵まれず、ついにはメジロマックイーンの父系統は途絶えました。
しかし、オルフェーヴルゴールドシップの大活躍により、
生産界ではこぞってメジロマックイーンの繁殖牝馬にステイゴールド
掛け合わせるようになっています。

よって、このままいけば、
近い将来消えていたかもしれないメジロマックイーンの血が、
オルフェーヴルゴールドシップなどにより受け継がれていくことが、
確実になっていくわけです。

こういった効果をもたらすのがニックス関係の効果でもあります。

 

BMSはともかく、ニックスについては僕たちが競馬をする上で
あまり重要では無いですが、たまに競馬の会話の中で出てくるので、
覚えていても損は無いです。

 

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