バーデン大賞、勝ち馬はイファンホーヴェ。シーザームーン敗れる。
2014年9月7日、ドイツのバーデンバーデン競馬場で、
バーデン大賞(GⅠ・芝2400m)が行われました。
レースは、圧倒的1番人気に推されたシーザームーン(牡3・C.デムーロ)が、
ペースメーカー無視してハナに立ちレースを引っ張る形に。
それを見るようにイファンホーヴェ(Ivanhowe・牡4)が追走。
直線でシーザームーンが後続を突き離すかに見えましたが、
思ったよりも伸びず、ラチ沿いを伸びたイファンホーヴェが交わして、
逆にシーザームーンを突き放しての快勝。
イファンホーヴェはコレがGⅠ初勝利(重賞3勝目)。
今年のバーデン大賞は、凱旋門賞で有力な1頭であるシーザームーン(牡3)に
注目が集まりました。シーザームーンは7月に行われたドイツダービーで、
1頭大外ラチ沿いを突っ走り、最後は流しながら2着以下に11馬身差をつけての圧勝。
当サイトでも衝撃の走りとして紹介しましたが、
これを受けて一躍凱旋門賞の最有力候補となりました。
一息入れて凱旋門賞のステップとして選んだのがこのバーデン大賞。
左回りの芝2400mのレースですが、例年直線では各馬外ラチ沿いに寄るので、
シーザームーンとしては左回りをこなす事が出来ればおあつらえ向きのレース。
他の出走メンバーは、
ドイツダービーではシーザームーンの後塵(2着)を喫したものの、
古馬との初対戦となったダルマイヤー大賞で、
欧州のトップ古馬の1頭であるノーブルミッションを競り落としたラッキーライオン。
春のクラシックは未出走も古馬混合ベルリン大賞を3歳で制したシリウス。
そのベルリン大賞では3着でしたが、昨年のドイツダービー馬ラッキースピード。
等、今年のドイツ中距離馬のトップホースが集まっていました。
勝ったイファンホーヴェは父がSoldier Hollow。母がIndigo Girl(父Sternkoenig)。
オッペンハイム・ウニオ・レネン(GⅡ・芝2200m)で重賞初制覇。
前走のシャンティ大賞典(GⅡ・芝2400)では勝ち馬のスピリットジム(Spiritjim)の
6着に敗れています。
シーザームーンは
本番の凱旋門賞に100%になるように、
今回は軽めの仕上がりを強調していましたが、
う~ん、この内容だと想像していた強さは無いかも。
ただし前半で終始力んで走ってたのも事実ですので、
本番ですんなり走れば分かりませんが、
最有力候補から有力候補に変わった印象です。
ちなみにスピリットジムは、
昨年のニエル賞でキズナの6着に敗れた馬。そこから現在5連勝中です。
来週、凱旋門賞前哨戦のフォワ賞にも出走してくるので、要注目です。
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