仏ダービーはNew Bay(ニューベイ)が差し切り勝利
ジョッキークラブ賞
【Prix du Jockey Club 通称:仏ダービー】
(仏・シャンティイ競馬場・芝2100m・3歳)
日本ダービーと同じく1週ほど前になりますが、
5月31日フランスでもダービーにあたるレースの
ジョッキークラブ賞が行われました。
勝ち馬はNew Bay(ニューベイ)。
2014年11月のデビュー戦(AW1600)は2着。
年が明けて4月の2戦目(芝1600)でディープインパクト産駒である、
Tale Of Life(テイルオブライフ)を退けて初勝利。
次戦のPoule d’Essai des Poulains(プール・デッセ・デ・プーラン
通称:仏2000ギニー 芝1600)で人気薄ながらも、
前残り競馬だったレースにも関わらず、ただ1頭後方から追い込み2着。
ジョッキークラブ賞でも直線最後方2番手から大外に持ち出し、
一気に前を行く馬達をゴボウ抜きし勝利。
GⅠ初制覇となりました。
血統表
父Dubawi(ドバウィ)は、早逝の為わずか1世代しか残せなかったドバイミレニアムが、
輩出した数少ない産駒の内の1頭で、現役時代は愛2000ギニー含むGⅠ2勝。
種牡馬となるとタタソールズ金杯などGⅠ4勝Al Kazeem(アルカジーム)や、
ドバイWC勝ち馬Monterosso(モンテロッソ)、Prince Bishop(プリンスビショップ)、
英2000ギニー勝ち馬Makfi(マクフィ)、Night of Thunder(ナイトオブサンダー)など大成功。
確実に名種牡馬の道を歩んでいます。
母父Zamindar(ザミンダール)は英2000ギニー勝ち馬Zafonic(ザフォニック)の全弟。
その産駒には凱旋門賞などGⅠ5勝のZarkava(ザルカヴァ)など。
母Cinnamon Bay(シナモンベイ)は兄弟に重賞勝ち馬がいます。
その祖母Bahamain(バハーミアン)から続く牝系は数多くの重賞勝ち馬を輩出。
2014年の欧州年度代表馬Kingman(キングマン)もこの牝系に属します。
全体の血統構成はマイラー寄りで、
ロンシャンの芝2400となるとどうか?という感じもしますが、
母の叔父にロンシャンの長距離レースである、
カドラン賞(芝4000m)勝ち馬Reefscape(リーフスケープ)などもいるので、
決してマイラーと決めつけるのは危険かもしれません。
なお、この日のシャンティイ競馬場は外差し馬場。
New Bayにとってはおあつらえ向きの馬場でした。
しかし、前述通り前残りだった仏2000ギニーでも、
負けたとはいえ、後方から豪快に追い込んでいますので、
もし凱旋門賞に出走してくれば注意しておきたい。
仏2000ギニー・プール・デッセ・デ・プーラン(2015.5.10)
仏ダービー・ジョッキークラブ賞(2015.3.31)
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