ジャック・ル・マロワ賞 出走馬紹介・検討
ジャック・ル・マロワ賞(2018) 出走馬紹介・検討
【Prix Jacques le Marois】
GⅠ・ドーヴィル(仏)・芝1600(直)・3歳以上
2018年08月12日23:20(日本時間)発走予定
ジャック・ル・マロワ賞の出走馬が確定しましたので、
その紹介と、軽く検討をしてみます。
後程、過去データと照らし合わせていきます。
※カタカナ表記はJRA発表に準拠します
※血統表記は父×母父(父系×母父系)
Alpha Centauri(アルファセントーリ) 牝3
Mastercraftsman×Rahy(ダンジグ系×レッドゴッド系)
J.ハリントン厩舎(愛) 成績:5-1-0-2 55.0kg
前走:ファルマスS(1600)1着
2走:コロネーションS(1600)1着
2歳時から期待されていた馬でしたが2歳秋はイマイチで評価を落とすも、
年明けて一変。特にコロネーションSでは超絶レコードを樹立。
同じロイヤルアスコットで行われた芝1600GⅠの勝ちタイムを比較すると、
コロネーションS(牝3):1.35.89
St.ジェームズパレスS(牡3):1.38.64
クイーンアンS(古馬):1.38.85
同日に行われたレースではないとはいえ、
破格のタイムと言えます。速い時計にめっぽう強い。
父ダンジグ系と母父レッドゴッド系は、過去データでも示した通り、
このレースに抜群の相性。1人気が強いレースですし、
文句なしに鉄板軸馬でしょう。
Accidental Agent(アクシデンタルエージェント) 牡4
Delegator×Xaar(ダンジグ系×ミスプロ系)
E.ホートン厩舎(英) 成績:5-2-1-6 59.5kg
前走:クイーンアンS(1600)1着
2走:ロッキンジS(1600)6着
条件戦をウロウロしていた馬で、
重賞も2走前のロッキンジSが初めて。
ところが前走クイーンアンSで後方から馬群を切り裂いて、
低評価を覆す勝利。先行馬が崩れる流れで、
展開嵌った感はあるも注意は必要。
Intellogent(インテロジャント) 牡3
Intello×Kheleyf(ガリレオ系×ダンジグ系)
F.シャペ厩舎(仏) 成績:3-1-1-1 56.5kg
前走:ジャンプラ賞(1600)1着
2走:仏ダービー(2100)4着
仏ダービー前哨戦ギシュ賞(GⅢ)を勝利し、
仏ダービーはStudy of Manの4着。
前走ジャンプラ賞(GⅠ)は好メンバー相手に、
馬群中央から差し比べ制して勝利。
本番と相性の良いレースの勝ち馬だけに対抗評価。
With You(ウィズユー) 牝3
Dansili×Inchinor(ダンジグ系×クラリオン系)
F.ヘッド厩舎(仏) 成績:3-1-0-1 55.0kg
前走:ロートシルト賞(1600)1着
2走:ディアヌ賞(2100)5着
2歳時は2戦2勝。
サンタリラ賞(GⅠ)で頭差2着、
ディアヌ賞(GⅠ)も5着とはいえ半馬身差、
ロートシルト賞(GⅠ)で念願のGⅠ初制覇と安定感抜群。
先行してシブトイ馬で、牡馬との比較になるか。
Cascadian(カスカディアン) 牡3
New Approach×Street Cry(ガリレオ系×ミスプロ系)
A.ファーブル厩舎(仏) 成績:3-2-0-0 56.5kg
前走:ジャンプラ賞(1600)1着
2走:メゾンラフィット賞(1600)1着
前走は重賞初出走で2着。
相性のいいジャンプラ賞の2着馬かつ、
A.ファーブル厩舎なので注意は必要。
ただジャンプラ賞のレース映像は、
この馬が外から勢いよく伸びているように見えて、
勝ち馬よりも強く感じますが、カメラの角度の問題で、
反対から見ると、むしろ差し負けているように見えます。
抑えには必要ですが、前走だけで過信は禁物。
Success Days(サクセスデイズ) 牡6
Jeremy×Roi Gironde(ダンジグ系×ノーザンダンサー系)
K.コンドン厩舎(愛) 成績:6-5-1-10 59.5kg
前走:タータソールズゴールドカップ(2100)5着
2走:ムアーズブリッジS(2000)2着
2年ぐらい前までは重賞善戦マンでした。
現在は流石に力落ち否めない。
Romanisedのアシスト役か?
Zalamea(ザラメア) 牡5
Lope De Vega×Alzao(ストームバード系×リファール系)
C.フェイ厩舎(仏) 成績:4-2-3-16 59.5kg
前走:メシドール賞(1600)3着
2走:ハンデ戦(1600)5着
着順ほど負けてはいないですが、
さすがに格が違う。
Trais Fluors(トレスフリュオース) 牡4
Dansili×Manduro(ダンジグ系×ブランドフォード系)
A.ファーブル厩舎(仏) 成績:4-3-1-3 59.5kg
前走:サマーマイルS(1600)5着
2走:ベルトランドブレイユ賞(1600)2着
昨年ジャンプラ賞2着、ジャック・ル・マロワ賞4着馬。
ドバイターフ13着を除けば大負けはしないが、
勝ちきれないという感じの馬。若干苦しいか。
Noor Al Hawa(ヌールアルアワ) 牡5
Makfi×Street Cry(ドバウィ系×ミスプロ系)
E.ミカリダス厩舎(仏) 成績:8-4-5-1 59.5kg
前走:ヴィシー大賞(2000)1着
2走:コンピエーニュ大賞(2000)1着
先行早め押し切り型。
安定感は鬼だが、強い相手とほとんど戦っていないので、
今回が試金石。
Recoletos(レコレトス) 牡4
Wipper×Highest Honor(ミスプロ系×ゼダーン系)
C.パリアス厩舎(仏) 成績:6-0-1-3 59.5kg
前走:クイーンアンS(1600)7着
2走:イスパーン賞(1800)1着
昨年仏ダービー1馬身差の3着。
英チャンピオンSでも4着健闘し、
年明2戦目イスパーン賞を後方から差し切って勝利。
クイーンアンSは勝ち馬の後方にいましたが、
最後は離されているので、
直線競馬ではAccidental Agentの方が上か。
Romanised(ロマナイズド) 牡30
Holy Roman Emperor×Indhian Ridge(ダンジグ系×クラリオン系)
K.コンドン厩舎(愛) 成績:2-1-0-4 56.5kg
前走:St.ジェームズパレスS(1600)7着
2走:愛2000ギニー(1600)1着
愛2000ギニーで人気薄金星を挙げましたが、
出遅れ癖ありで、信頼度は低い。
以上11頭となります。
それでは過去データから有利となるポイントを当てはめていきます。
血統
父ダンジグ系、母レッドゴッド系
Invincible Spirit産駒
父ダンジグ系:アルファセントーリ、アクシデンタルエージェント、ウィズユー
ロマナイズド、トレスフリュオース、サクセスデイズ
母レッドゴッド系:アルファセントーリ
Invincible Spirit産駒:出走なし
人気(推測)
1人気:アルファセントーリ
2人気:ウィズユー
3人気:レコレトス
4人気:アクシデンタルエージェント、カスカディアン、インテロジャント
性齢
7歳以上でなければ気にする必要なし。
枠
最内は少しマイナス
1枠:ザラメア
騎手
今回騎乗騎手で成績の良い騎手。
O.ペリエ:レコレトス
M.バルザローナ:カスカディアン
調教師
A.ファーブル厩舎:カスカディアン、トレスフリュオース
F.ヘッド厩舎:ウィズユー
前走・前々走
メシドール賞:ザラメア(3着)
ジャンプラ賞:インテロジェント(1着)、カスカディアン(2着)
GⅠ好走:サクセスデイズ、トレスフリュオース、ヌールアルアワ以外
前2走とも4着以下は大幅マイナス:なし
【結論】
ということで、騎手・枠と確定しましたので、
独断と偏見で結論を出してみます。
JRAに記載してあるフランスのレーティングと
レーシングポストが出している過去3レース(2018のみ)のレートを参考に、
上記の過去データを加算した指数を出してみました。
<指数順>
10番 04枠 31.2 アルファセントーリ
02番 02枠 25.2 レコレトス
08番 07枠 23.4 カスカディアン
07番 03枠 21.0 インテロジャント
11番 05枠 20.9 ウィズユー
04番 06枠 19.5 アクシデンタルエージェント
09番 10枠 17.2 ロマナイズド
03番 09枠 13.7 トレスフリュオース
01番 08枠 09.7 ヌールアルアワ
05番 11枠 05.4 サクセスデイズ
06番 01枠 04.7 ザラメア
レコレトスが意外と指数高めになりました。
まぁ、それだけO.ペリエ騎手のパワーが強いということで。
ウィズユーもレート自体は下位ですが加点部分で万遍なく加算され5位。
アルファセントーリは頭鉄板とまでは言いませんが、
軸で来なければもう仕方ないと言って良いレベルでしょう。
相手はウィズユーとアクシデンタルエージェントのところまで。
絞るならインテロジャントまで。
参考までに。
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