怪物?道悪巧者?Hidden Scroll、重賞挑戦。
前回紹介したアメリカ競馬のデビュー戦で
驚愕のパフォーマンスを見せたHidden Scroll(ヒドゥンスクロール)の
2戦目が決まりました。
3月2日ファウンテンオブユースS(GⅡダ1700)に出走。
デビュー戦と同じガルフストリームパーク競馬場で行われ、
数あるケンタッキーダービートライアルの1つです。
デビュー戦の(アメリカで良く使われる)ベイヤー指数104が、
昨年無敗で3冠達成したJustify(ジャスティファイ)のデビュー戦と同等。
アメリカの競馬サイトEquibaseで使われるEスピード指数は115と、
破格の指数をつけています(例年、米3冠勝ちで105~110)。
とんでもない化け物の可能性もありますが、
意外と米競馬界は冷静で、同馬は道悪巧者で、
乾いた馬場だとパフォーマンスを落とすのでは?
と見られているようです。
確かに、デビュー戦の馬場はSloppy(スルーピー)。
(日本で言う不良馬場。)
日本のダートとは逆で、
アメリカでは基本的に馬場が悪化すると時計がかかります。
良馬場のFast(ファスト)になった場合、
Sloppyよりだいたい1~2秒近く速くなります。
とすると、Hidden Scrollのデビュー戦がFastで、
馬なりでなく全力で走って実際の勝ちタイムより、
2秒速かったと仮定するならば、
そのタイムは8F1.32.8。1F平均だと11.6。
これをガルフストリームパークで3月末に行われ、
ケンタッキーダービー重要トライアルのフロリダダービー勝ち馬で、
ケンタッキーダービー馬でもある近年2頭の勝ち馬のタイムと比較。
Alwasy Dreaming(オールウェイズドリーミング)の1F平均が11.9で
8F計算で1.35.2。
Nyquist(ナイキスト)が12.1なので8F計算で1.36.8。
フロリダダービーは9Fレースなので単純比較はできないまでも、
こう見ると、上述の仮定タイムを実際に掲示できたかというと考えにくい。
やはり道悪の化け物である可能性の方が高いわけで、
今回乾いた馬場だった場合、
どこまでのパフォーマンスを見せるか注目となります。
そもそも、あそこまで強烈なパフォーマンスを見せる馬であれば、
デビュー前に多少なり話題になっているはずで、
デビュー戦オッズが9倍もつくとは思えない。
実際、上述した3冠馬Justifyのデビュー戦オッズは1.5と、
かなりの高い戦前評価でした。
メンバーはBCジュヴェナイル3着Signalman(シグナルマン)、
ホーリーブルS(GⅡ)の2・4着馬、ナシュアS勝ちVekoma(ベコマ)など、
まずまずのメンバーが揃っています。
はたして、Hidden Scrollの真価は?
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