Arrogate(アロゲート)7歳という若さで死す
3日、BCクラシックやドバイWCを勝利したArrogate(アロゲート)が
死亡したという報が入りました。
先週から首を痛がる素振りを見せていて治療を行っている矢先、
馬房内で倒れているのを発見され安楽死処置がとられたとか。
現在のところ死因が不明。7歳でした。
日本の競馬ファンにとってArrogateといえば、
やはり2017年の出遅れ圧勝したドバイワールドカップなんでしょうけど
個人的には当サイトでも取り上げたトラヴァーズSですかね。
真夏のダービーと言われるように、
2016年のトラヴァーズSはダービー馬Nyquist(ナイキスト)こそいないものの、
プリークネスS馬Exaggerator(エグザジェレイター)、
ベルモントS馬Creator(クリエイター)、
後にシガーマイルHを勝利する3連勝中のConnect(コネクト)、
ハスケル招待でExaggeratorに迫ったAmerican Freedom(アメリカンフリーダム)、
ダービー3着で後にGⅠ勝ちまくるGun Runner(ガンランナー)など、
この年の3歳トップレベルの馬が多数出走。
その中でArrogateは条件戦を楽勝続きの3連勝中とはいえ、
これだけのメンバーなので実績面で人気薄という立場でした。
しかしいざレースが始まると、楽にハナをきって
直線は上記の馬たちを突き放して13馬身差の圧勝劇。
勝ちタイム1.59.36は破格のスーパーレコード。
通常2.01~2.03ぐらいで決着するレースだけに、その異常さが目立つ。
これはとんでもない馬が出現したと思った通り、
その後BCクラシックで当時の米最強馬California Chrome(カリフォルニアクローム)との
たたき合いを制し、第1回ペガサスWCを楽勝し、
ドバイWCを破天荒な勝ち方をするなど、
圧倒的強さをマザマザと見せつけました。
が、そのドバイWCの勝利後、
馬が変わったかのように3戦3連敗。
2017年のBCクラシックを最後に引退。
個人的に、近年北米最強馬と言えば、デビューから引退まで、
一貫して強かった3冠馬American Pharoah(アメリカンファラオ)ですが、
瞬間最大風速的強さで言えばArrogateの方が上だったと思います。
2~3年ほどしか産駒が残っていませんが、
その中から父親と同等以上の馬が誕生することを祈ります。
R.I.P
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