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英オークス2021 ディープインパクト産駒Snowfall圧勝!!

オークス
【Cazoo Oaks】
(英・エプソム競馬場・GⅠ・3歳牝・芝2400)

小雨が降りしきる中行われた2021年オークス。
ディープインパクト産駒Snowfallが驚くべき圧勝劇を演じました。

前日まで晴れ模様で良馬場だったエプソム競馬場は、
当日の4日は小雨。時間を追うごとに馬場は悪化。

オークスが行われる前の古馬GⅠ・コロネーションC(芝2400)では
PyledriverAl Aasy2頭の叩きあい末の勝ちタイムが
2.42.23と例年より5~6秒近く遅いタイム。
そこから2レース開けてのオークスなので、
記録上は稍重だが、重に近い馬場状態だったかもしれない。

ディープインパクト産駒Snowfallは道悪適性に疑問視されたのか、
前日までは2番人気だったのが直前では3~4番人気まで下がった。

レースは内からMyster Angelが引っ張る形になるも、
積極的に行く馬はおらずひと塊。

前走スロー逃げで圧勝したSnowfallも前に行くかと思われたが、
今回乗り替わりとなった鞍上のF.デットーリ騎手は促すことなく、
やや後方より中団外に位置付ける。

長い丘を駆け上がり、いよいよ直線に向かう最終コーナー。
通称タッテナムコーナー。

各馬が追い出しに入り手綱をしごく間を、
まったくの馬也で先頭に並びかけてくるSnowfall
逃げていたMyster Angelをとらえると、
後方確認したデットーリ騎手。

いよいよ追い出しに入るとグングン伸びて、
まさに一人旅の圧勝劇。

2着逃げ粘ったMyster Angerlとの16馬身差は、
240年を超える英オークスの中で最大着差。

勝ちタイム2.42.67はコロネーションCと0.4差。
今回はコロネーションCと同じ斤量で走っている為、
今後古馬との対決になった場合、
斤量が軽くなる分事を考えると、
同条件下であれば、十分古馬とも戦えるレベルにあるという事。

驚くべきはラスト3Fのタイムで、
ここまでタフなコース・馬場を走ってきたにもかかわらず、
ラスト3Fを11.95-11.52-12.01の35.48でまとめたこと。
ラスト3F2位がSave A Forestの38.38だから、
いかに異次元の末脚を繰り出したかが分かる。
しかもゴール前は流してだ。

鞍上F.デットーリ騎手がレース後、
「これほど楽なクラシック勝利は無かった」
というのも納得のレース内容。

今後についてA.オブライエン調教師は、
愛オークスに行くつもりだったが、
騎手(デットーリ)から早めに古馬との対戦を
経験させた方が良いと助言されたことを語り、
明言は避けた。

Snowfall
ディープインパクト × Best In The World(父Galileo)

欧州の大オーナーブリーダーのクールモアが
BCターフと凱旋門賞を勝利したFoundの全妹Best In The Worldを
日本に送り込みディープインパクトと交配させ2018年に誕生。

ちなみにクールモアは基本種付後、
そのまま1年間滞在させる(2年連続で同種牡馬に種付け)ので、
生まれは日本のため、生産はノーザンファームと表記される場合あり。
さらに2年目もディープインパクトとの牡馬が生まれており、
現在クールモアの調教施設バリードイルで
訓練が行われていると予想される。

2歳時は欧州の番組構成上仕方ないとはいえ、
1100~1600m戦で使われてきて7戦1勝。
惨敗経験もあるなど、まったく成績は伸びなかったが、
A.オブライエン調教師曰く、調教では素晴らしい動きで、
それがレースで発揮できなかったとの事。

年があけて初戦となった前走ムシドラSでは、
2000mに距離延長となったのが功を奏したのか、
超スローペースからの圧勝劇。
一躍オークスの主役級にまで上り詰めました。

そして、今回のオークスの歴史的圧勝劇。

距離適性・馬場適性がまさにマッチした形で、
今後は良馬場適性の見定め(前走稍重だった)が必要になるが、
ディープインパクト産駒の新たな怪物出現に、
いまからワクワクが止まらない。

 

 

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