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ディープ産駒Auguste Rodin英ダービー制覇

ディープ産駒Auguste Rodin英ダービー制覇

1夜明けて散々ニュースになってるしこの滞っているコンテンツで今更記事にするのもとも思うが、やはりこの大快挙に関しては書かざるを得ない。

2023年6月3日エプソム競馬場でダービーS(英ダービー)が行われた。
レース前オッズではチェスターヴァーズ圧勝かつダービーSラストライドとなるF.デットーリ鞍上のArrest、ダービートライアル勝利Military Order、そして昨年フューチュリティTを勝利し今年度ダービー最有力候補となりながらも前走英2000ギニーで大敗喫したディープインパクト産駒Auguste Rodin(オーギュストロダン)の3頭が横並びの人気だった。

レースは好スタート切ったArrestがハナに立つも、最初の坂途中からバリードイル僚馬の2頭がペースメーカー役に替わる。Military OrderArrestの後ろにつけ、それをマークするようにAuguste Rodinが中団後方外々を追走していた。タッテナムコーナー(最終コーナー)を過ぎると人気2頭は早々に失速。代わって道中ラチ沿いをロスなく回っていたKing Of Steelが一気に抜け出し後続を突き放しにかかる。それを直線に入り満を持して追い出しに入ったAugsute Rodinが追い上げ最後まで伸び続けゴール前で交わして戴冠。これで6戦4勝。GⅠ2勝目(重賞3勝目)となった。

Augsute RodinディープインパクトとGⅠ3勝馬Rhododendronとの仔(初仔)。2019年に早逝したディープインパクトのラストクロップはわずか12頭で欧州に渡ったのは6頭。その内の1頭が、なんと世界の競馬最高峰の格式レースである英ダービーを制しました。また、母Rhododendronは現役時代オークスで3着には6馬身差をつけながらも怪物Enableの前に屈したこともあり、そんなエプソム2400における母(および同じ陣営)の雪辱を果たして事にもなりました。

この鮮やかな勝利と裏腹に決して順風満帆だったわけではなく、2歳時こそダービー最有力候補ともてはやされ今年初戦の英2000ギニーが始まる前までそれは続いていた。英3冠の期待がかかるほど。
だが、英2000ギニーでは僚馬とのアクシデントや馬場もあってか全く伸びることなく大敗。英3冠の夢はいきなり終えることになり、英ダービーの人気も下がっていくことに。

しかし、陣営は英ダービーに向けて確固たる自信を持っていました。英2000ギニーに関しては、元々全てうまくいかない限り勝つのは難しいだろうという考えで、英王の戴冠式のセキュリティの為に前日入りが余儀なくされ(当日入りがルーティーン)なおかつレース中のアクシデントで、すべてが悪い方向に出たと判断。決して力が無いわけではなく、陣営のダービー最有力馬としての地位は揺ぎ無いものとコメントし続けた。

余談だが、この当日入りでルーティーンが狂い結果を出せなかったのは本馬だけでなく、この時期バリードイル馬は全体的に不調に陥っていた。しかし、そこは百戦錬磨の陣営。検証・修復して徐々に結果も好転していた。

そしてダービー制覇で有言実行。

元騎手のJ.リード氏曰く知り合いのバリードイル関係者が前日のオークス発走前に「今日のオークスは負けるかもしれないが、明日のダービーは絶対に勝てる」としてるので、口だけでなく本当に本馬に陣営が自信を持っていた表れだろう。

さて、今後のAuguste Rodinのローテについて明言はされていないが、英3冠がかかっていない以上は英セントレジャーに行く可能性は低いかもしれない。ダメージが少なそうなら愛ダービーかエクリプスSだろう。おそらく今年で終えるであろう競走馬生活。どこまで成績を積み重ねるか楽しみだ。そして何より無事に種牡馬入りを果たしてもらいたい。

そして、最後の最後にこのような産駒を出したディープインパクトの偉大さをあらためて知るレースとなりました。

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Auguste Rodin(オーギュストロダン)
通算:4-1-0-2 GⅠ2勝
性齢:牡3 師:A.オブライエン 騎:R.ムーア
父:ディープインパクト 母:Rhododendron(Galileo)

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ダービーS 2023.06.03

1.Auguste Rodin 2.33.88(良)
2.King Of Steel 1/2
3.White Birch 4 3/4

 

 

 

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