最強短距離馬デイジュール、老衰で死亡。
<2013年10月9日>
9月25日、アメリカケンタッキー州シャドウウェルファームで、
史上最強短距離馬と謳われたデイジュールが老衰により死亡。
26歳でした。
デイジュール(Dayjur)は父ダンチヒ。
母は1982年に欧州最優秀スプリンターに輝いたゴールドビューティー。
その父がミスタープロスペクターということで、
生粋の短距離馬の血統をもって生まれ、
その血に恥じない短距離成績を残しました。
生涯成績11戦7勝2着3回。(唯一の着外は7ハロン(約1400m)戦。)
デビューから2年目で、ほとんどの欧州スプリント路線を制し、
その年で引退、アメリカでの種牡馬入りが決定しました。
引退レースに位置付けたのは、ブリーダーズカップスプリント。
初のダート戦でしたが、圧倒的1番人気。
結果を先にいうと2着。
しかし、そこで見せたパフォーマンスは
ある意味レースに勝利するよりも衝撃でした。
逃げ粘るセイフリーケプト(牝)に楽々並びかけ、
あとは直線で突き放すだけだったが、
デイジュールは直線後半で1回。ゴール直前で1回。
計2回、飛び跳ねる仕草をし失速しました。
なんとスタンドから伸びる影に驚いて飛び越えようとしたのだ。
結果、楽にセイフリーケプトを交わせる事が出来る勢いだったのに、
後塵を拝することになりました。
(デイジュールのシャドウジャンプ)
しかし、この年に与えられたレーティング133。
今現在(2013年)もスプリント部門で破られない記録として残っています。
(今年のロードカナロアが120。)
引退後、種牡馬生活に入ったものの、
コレと言った活躍馬を輩出する事は出来なかったが、
大失敗というほどではなく、それなりの成績を残す馬は輩出しました。
日本では京成杯AHやエルムSを勝利したシンコウスプレンダ等。
父系ではホボ見かける事はありませんが、
母系をさかのぼると、たまに見かける事があるので、
皆さんもお暇でした、探してみてください。
最近でいえば、札幌2歳Sで1番人気(5着)だったマイネルフロストの
母母父がデイジュールです。
デイジュールの半姉メイプルジンスキーは日本に輸入されて、
バーディバーディーにつながっています。
レースではスピードキングでしたが、26歳の大往生でした。
1990年 ブリーダーズカップ・スプリント
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