ロドリゴデトリアーノ、肺炎で死亡(25歳)。
<2014年8月6日>
静内種馬場で功労馬として繋養されていた、
ロドリゴデトリアーノ(牡25歳 父:エルグランセニョール 母:ホットプリンセス)は、
7月中旬に肺炎を発症して治療を行っていたが、8月5日(火)午前10時30分、
肺炎による呼吸不全のため死亡した。
~JRAより~
ロドリゴデトリアーノはアメリカ産(1989年)イギリス調教馬。
父は英2000ギニー勝ちのあるエルグランセニョール。
P.チャップルハイム調教師の下、2歳7月のデビュー後、無敗で5連勝し、
ミドルパークSでGⅠ初制覇。
年明け(1992年)初戦のグリーナムSで4着に敗れてからは、
鞍上をL.ピゴット騎手に変更し、英2000ギニーに挑戦。
道中は馬群の中央で我慢し、ゴール前で一気に弾け勝利。
続く愛2000ギニーも快勝し、2年前のチロルに続き史上3頭目の、
英愛2000ギニー連覇を達成。
勢いに乗って英ダービー(1人気)に出走。道中は後方待機。
直線に入ってある程度伸びてはいるが、
同厩舎で勝ち馬のドクダーデヴァイス等、
上位の馬達とは大きく離れた9着に敗れる。
続くセイントジェームズパレスSでも愛2000ギニーで
3着だったブリーフトゥルースに敗れ4着。
チャップルハイム調教師は一息入れる事を決意し放牧へ。
休み明け初戦は英国際S。
英ダービー馬ドクターデヴァイスやエクリプスS勝ち馬クーヨンガ等、
レベルの高いメンバー相手に直線最後方から馬群を割って差し切り勝利。
続いて英チャンピオンSを連勝し、ブリーダーズカップクラシックに出走。
初ダートが影響してか、直線も為す術もなく、
エーピーインディの遥か後方、最下位の14着に終わる。
レース後引退し、日本軽種牡馬協会(JBBA)が購入し種牡馬入り。
通算13戦9勝(GⅠ5勝)
1998年のオークス馬エリモエクセルや、
2005年に2歳から息の長い活躍を見せたスーパーホーネットなど、
コツコツと種牡馬成績を重ね2013年に種牡馬引退。
功労馬として余生を過ごすが、2014年肺炎により死亡。
25歳でした。
「彼は素晴らしフットワークの持ち主。
最初から手のかからない馬でした。
彼の死はとても悲しいが、彼は良い人生を送った。」
~チャップルハイム調教師~
特に思い入れの強い種牡馬というわけではありませんが、
ダビスタでかなりお世話になりました。
(値段も手ごろでノーザンダンサーのインブリードが使いやすい)
大きな活躍馬こそ出ませんでしたが、
コストパフォーマンスという面では、
長い間頑張ってくれた良い種牡馬だったと思います。
後継が、ほぼスーパーホーネットだけなので、
その血が続くかどうかは、かなり厳しい面もありますが、
なんとか続いてほしいものです。
最近のコメント