競走馬 サラブレッドとアラブ
では競馬の根源である、「競走馬」について書きます。
「競走馬」は、その名のごとく競走用に改良された馬の事です。
その競走馬の品種も多岐にわたります。
一般的に、毎週(地方含めると、ほぼ毎日)行われている競馬場で走っているのは、
サラブレッド
という品種です。
サラブレッドはスピードに特化された品種でして、
「競走」というスポーツの視点からも、競馬には欠かせない品種となりました。
ただし、このサラブレッドが主流を極めたのは意外と最近の話で、
実は、それまではアラブ種(アングロアラブ)との二極化でした。
このアラブ種。
正確には、サラブレッドとアラブ種との混合種であるアングロアラブという品種。
前述のとおりスピードに特化したサラブレッドは反面、体質が弱いという面も持っています。
そこで、体躯や速度はサラブレッドに劣るものの、体質が強いアラブ種と掛け合わせることで、
競走馬としてバランスのとれた馬を生み出したのが、アングロアラブです。
しばらくは、サラブレッドとアラブ(アングロアラブ)は同じレースで混じって走っていました。
しかし、次第にスピード重視の風潮から、スピードで劣るアラブが
日本の競馬場で走ることはなくなっていきました。
1995年のアラブ大賞典を最後に、中央競馬(JRA)でのアラブ系競走はなくなりました。
その後、地方競馬で細々と存続しているものの、完全に消えてしまうのも時間の問題です。
ただし、コレは日本でのお話で、世界各地ではアラブ種の方が人気になっている国もあるので、
アラブ系競走そのものが、世界から消えることはないでしょう。
ちなみに競馬新聞やネットの出馬表のレース名に頭に「サラ系」と書かれていますが、
コレはサラブレッド系の略でして、アラブが出走していたころには、
サラ系・アラ系(アラブ系)と分けられてレースが組み込まれていた名残です。
(正確にはもうちょっと意味があるんですが、そこまで追求しなくてもいいでしょう)
ということで、
日本の競走馬=サラブレッド
と考えていいです。
ちなみに、日本独自の競走馬としては、北海道帯広で行われている「ばんえい競馬」で
日々、重いソリを引いて競走しているのはペルシュロンという種が主。
日本古来種の道産子(どさんこ)とは違うので気を付けてください。
では、サラブレッドとはどんな馬なのか、
次回に続きます。
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