オッズを読み解く
ここまで説明してきた項目から、
競馬を始める材料はそろってきました。
さらに馬券を買う上で、競馬新聞の予想を参考にしたり、
競走馬の過去走から自分で予想したりと、
あとは、実際に馬券を購入するだけ、というところまで来ています。
しかし、あともう少しお待ちください。
これまでの項目でもチラチラと書いていましたが、
競馬には「オッズ」というものがあります。
オッズとは
色々な意味合いがありますが、
ここでは「賭けた金額がいくらになって返ってくるか」
と覚えておけばいいです。
つまり、1番の単勝オッズが5.0と表記されていれば、
1番の単勝を100円(競馬における最低購入金額)買って的中すると、
500円返ってくるということです。
(日本競馬の)オッズは変化するものです。
その馬券種の特定の馬券の購入者が多ければ多いほど、
オッズは低くなっていきます。
Aという馬の単勝が3.0でBという馬の単勝が5.0の場合、
Aの馬の単勝が、Bの馬の単勝より購入者が多いという事です。
つまり、オッズとは「馬の人気」を指すという面も持っています。
上の表を見てもらえば分かるように、1番人気は12番のサンプルエミューズです。
2番人気は5番のサウンドアリーナ(単勝オッズ4.1)です。
オッズの人気順位は、馬券購入者がその馬が勝つ可能性が高いと思っている順です。
つまりオッズが低ければ低いほど、実際その馬が勝つ可能性が高いわけです。
では、なぜ馬券購入者はその馬を支持するのかと言いますと、
それぞれ自分で予想したのもありますが、外部からの情報による購入も多いのです。
外部の情報というのは、競馬新聞や公の場ではあまり出てこない情報から支持されるのです。
公の場に出てこない情報というのは、出走馬をよく知る厩舎サイドからのリークですね。
競馬新聞にも書かれている範囲もありますが、書かれていない裏情報というのも当然あります。
特に馬主サイドは、こういった情報を持っているので、1頭の馬に大量購入があった場合、
怪しんだ方が良いです。
って、初心者対象のブログで書くことではありませんでした・・・。
とにかく、
人気(勝つ確率が高い)=オッズ
と覚えてください。
上の表を見てもらうと分かりますが、
複勝オッズが単勝オッズとリンクしていない場合があります。
ナンシーシャインは単勝が4番人気ですが、複勝だと5番人気です。
タンスチョキンは単勝が9番人気ですが、複勝だと7番人気。
これは、勝つ確率は他馬よりも高くないが、
3着以内なら他馬よりも確率が高いと思われているという事です。
これを上手く利用すると、思わぬ好配当を得る事ができます。
オッズが低ければ低いほど勝つ確率が高いと思われていると書きましたが、
現実は、そんなことないです。
この表は昨年1年間(2012年)のオッズ成績です。
1.0~1.4倍の単勝オッズでも勝率は「6割強」です。
10回に4回は負けます。
1.5~1.9倍の馬に至っては、「4割強」です。
勝つ確率は2回に1回も満たないのです。
しかし、1.0~1.4倍の馬の複勝率をみると9割弱となっています。
となると、単勝で買うよりも3連複・3連単で購入した方が、
良い選択とも言えます。
次に、単勝回収率を見てください。
「単回値」という項目ですね。
100倍以上を除いて、全て75%~80%近辺ですね。
競馬の還元率は75%(単勝と複勝は80%)と言われていますので、
まさに、その通りの結果になっています。
※還元率とは、1レースの総購入金額に対して、
控除率(主催者に搾取される金額)を除いた総支払額の率。
・・・あらためて見ると、凄いな。
オッズは馬券が販売される時間からレース開始まで
常に変動しています。
上でも書きましたが、一定時間に大量購入があった場合、
オッズが急激に下がる場合があります。
オッズ推移を見て予想する方法を実践している方も多くいます。
ですが、「悪い・間違っている」とは言いませんが
個人的にその方法は「競馬を楽しむ」という観点から外れると思うので、
最初からその方法で競馬するのはお勧めしません。
やっぱり「競馬」というものを好きになるところか、
予想等を始めてもらいたので。
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