馬券の組み立て方
馬券の種類はすでに勉強しました。
では馬券にはどのような買い方があるのか、説明します。
今回は、頭が少し混乱するかもしれませんが、
ゆっくり読み進めていってください。
<1点買い>
文字通り、1レースでそれぞれの馬券種1点だけを買う方法。
例えば、「5番の単勝1点」や、「3番と5番の馬連1点」という風な感じです。
当然、当たる確率は低いですが、掛け金は最低限で済みますし、
的中した時の払い戻しは、オッズがそのまま帰ってくるので、
回収率(1レースの総支払い額に対する総払戻額の割合)は、
絶対に100%を割ることはありません(割る場合もあるが超マレ)。
例)単勝オッズ1.5のA馬が1着の場合
A馬の1点買い(100円で購入)→150円の払い戻し、回収率150%
A・B馬の2点買い(各100円で購入)→150円の払い戻し、回収率75%
払戻金額は一緒ですが、回収率の面で大きな差が出てきます。
さらに、賭けた馬だけを見ていれば良いので、精神的にも楽です。
どういう事かと言いますと、後述する「流し馬券」や「フォーメーション」では、
「A」という馬に対して「B・C・D・E」馬への馬券を購入します。
当然点数も増えるのですが、「A」馬は来たのに、「B・C・D・E」の馬が
どれも来なかった場合、「もう1頭買っておけば~!!」という事に、
なり兼ねません。
というか、なることが多々あります。(笑)
しかし、「1点買い」だとレース終盤の直線に入った時点で、
的中するかどうかが、ほぼ分かりますし、自分で決めた1点ですので、
あまり悔いは残りません。
自信のあるレースは、「1点買い」で挑戦するのも、
1年を通しての回収率を上げるには効果的かもしれませんね。
<流し馬券>
流し馬券とは、まずこの馬は絶対1~3着以内に
来るという「軸」になる馬を決めます。
次に、馬券に絡みそうだなぁ~という馬を数頭選んで、
軸馬から、その選んだ馬たちへの馬券を買います。
例)軸馬「A」から「B・C・D・E」への馬連流し。
この例ですと、馬連4点買いとなります。
均等に金額を賭けてもいいですが、オッズや自信などで、
金額を変えて、各組み合わせに割り当てても良いです。
というか、その方が最終的に効果的です。
<総流し>
軸馬は決まったものの、相手(ヒモ)が全く決まらな場合、
出走馬全馬に流そうという事です。
軸馬さえ来れば絶対に的中しますが、当然その分の支出額も多いので、
回収率は低くなります。しかし、まったく見向きもされなかった人気のない馬が、
馬券に絡んだ場合、思わぬ高配当を得る事ができます。
人気馬を軸に流した場合はそれほど効果は無いですが、
自身のある「人気薄」の馬から流した場合、
総流しにより、相手も人気薄だった時の効果は絶大です。
ですので総流しとまでは言わないですが、人気薄から流す場合は、
相手を絞りすぎない方が良いでしょう。
<フォーメーション馬券>
フォーメーションとは、「流し馬券」の派生です。
基本的な考えは「流し馬券」と同じです。
ただし、「流し馬券」の意味が軸1頭に対して複数頭に流した馬券を
買うというスタンスに対して、
フォーメーションは、軸複数頭に対して、相手複数頭に流す馬券を
買うというスタンスです。
分かりにくいので例を挙げます。
流し馬券:軸A-相手B・C・D・E
フォーメーション:軸A・B-相手B・C・D・E
上の例の流し馬券の組み合わせとしては
A-B、A-C、A-D、A-E の計4点。
次に、フォーメーションだと
A-B、A-C、A-D、A-E
B-C、B-D、B-E の計7点
となります。
上記のように馬連レベルだとあまりイメージし辛いですが、
3連係(3連複・3連単)になると、「流し馬券」よりも「フォーメーション」を
使う意味合いが大きくなってきます。
例)1頭目の軸A、相手の軸BC、ヒモがD・E・F・Gとします。
これを単純に軸Aの3連複流しとすると、
A-B・C・D・E・F・Gの計15点となります。
しかしフォーメーションで上記の例通り買うと
A-B-C、A-B-D、A-B-E、A-B-F、A-B-G
A-C-D、A-C-E、A-C-F、A-C-Gの計9点となります。
つまり、同じ相手とヒモの合計数を選んでも、
相手軸を決めることにより、流し馬券とフォーメーションでは
買い目の点数が大きく変わってきます。
馬券はとにかく、分母が小さければ小さいほど回収率は良くなるので、
本命だけでなく、相手にも自信がある場合はフォーメーションで
馬券を組み立てましょう。
ですが経験上、流し馬券の方が高配当とりやすいです。(笑)
<BOX馬券>
BOX馬券とは、選んだ馬から軸馬を決めず、
選んだ馬全通りの組み合わせ馬券を購入するというモノです。
例)A・B・C・Dの馬連BOX馬券
A-B、A-C、A-D、B-C、B-D、C-Dの計6点
コレは、選んだ馬どれかは来るだろうけど、
軸馬にするには少し危険な感じがする~
という場合に使う馬券です。
買い目は増えますが、的中率も高くなりますし、
意外な高配当も出やすいです。
難しいレースなどでは、使っていくといいでしょう。
上記例のように、4頭とかなら買い目数の計算もしやすいですが、
頭数が増えていくにつれて買い目も多くなり計算もしにくいです。
ですので、競馬をしている多くの方は、
もう自然とBOXの買い目数が頭に入っていますので、
初心者の方たちも、覚えるようにしましょう。
以下、買い目の点数です。8点ぐらいまで覚えておけばいいでしょう。
馬連と3連複のみの点数を覚えておけば、馬単と3連単は計算できます。
馬単=馬連×2
3連単=3連複×6
3連複の「流し馬券」は、ヒモの点数分の馬連BOXと考えれば簡単
上記表は、マークシート(競馬場で馬券を買うために使う紙)にも書かれていますし、
ネットで購入する場合は、自動的に点数が表示されますので、
忘れても問題は無いのですが、買い目の資金分配をするうえで、
何点買うことになるか、瞬間的に分かると後々楽になりますので、
ぜひ覚えましょう。
<マルチ馬券>
これは軸馬と相手が着順が変わっても的中する買い方です。
つまり、着順指定のある馬単・3連単に対応する馬券の買い方。
3連単がなかった時代は「馬単の裏表」と表現されていたのですが、
3連単の出現により、「マルチ馬券」が使われ始めました。
例)軸A、相手B・C・D
軸Aが1着の馬単:A→B、A→C、A→Dの計3点ですが、
軸Aの馬単マルチ馬券:A→B、A→C、A→D、B→A、C→A、D→Aの計6点。
3連単の場合は、流し馬券とBOX馬券の融合的なイメージです。
軸1頭のマルチ馬券は、その軸馬が3着以内にさえ来れば的中です。
軸2頭のマルチ馬券は、その軸2頭共が3着以内にさえ来れば的中です。
軸1頭のマルチ馬券と軸2頭のマルチ馬券では、点数が大きく変わってきます。
こちらも、買い目数を覚えておくと良いでしょう。
表1番上の項目「軸1頭」というのは、軸馬を着順指定した場合の点数です。
「どこかで見た点数だなぁ~?」
とお気づきになった方はエライ!!
馬単のBOX点数と同じですね。
ヒモ2点ということは、そのヒモ同士の馬単BOXの組み合わせと同じです。
そして、馬単は馬連の倍数ですので、結局は馬連のBOX点数を覚えておけばOK。
その着順指定した軸1頭3連単の点数×3したのが軸1頭マルチ。
軸2頭マルチは、単純にヒモ点数×6をすればOK。
ようするに、BOXの表さえ覚えておけば、
マルチの表は別段覚えなくても大丈夫という事です。
以上、「馬券の組み立て」について説明しました。
今までと違って、少しややこしい話になりましたが、
馬券を買って、回収率を上げるには、避けられない項目ですので、
実際に馬券を買いながら徐々に覚えていってください。
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