名種牡馬アフリート大往生
99年桜花賞馬プリモディーネを輩出した人気種牡馬アフリート(牡30)が
22日午後6時すぎ、ブリーダーズスタリオンステーション(北海道日高町)で
老衰のため死んだ。
~日刊~
アフリートは大種牡馬ミスタープロスペクターの子供。
カナダ・アメリカでの現役時代は3歳の5月にデビューと遅めだったが、
そこから堅実に走り続け、10月までの6か月間で
9戦して6勝2着2回という成績。
そのままブリーダズカップクラシックに出走も10着と大敗。
明け4歳になっても堅実な走りを見せたが、
ブリーダーズカップスプリントでガルチの3着に敗れた後引退。
そのまま種牡馬入りしました。
しかし中々活躍馬が出現せず、1994年に日本に共用として輸入。
日本ではちょうどその1994年に持込馬のゴールデンジャックが、
報知杯4歳牝馬特別(現:報知杯フィリーズレビュー)や、
サンスポ4歳牝馬特別(現:フローラS)を勝利し、
オークスも2着に入るなど、一躍その名が知られることになりました。
共用が開始された年あたりから、ノーザンアフリートをはじめ、
アメリカでも活躍馬が出始め、その期待から多数の種付けがされました。
1996年の桜花賞馬プリモディーネや、
JBCスプリント勝利したスターリングローズなど、
多くの活躍馬を輩出。
ミスプロ系の先駆けと輸入されたアフリートですが、
ゴールデンジャックやプリモディーネこそ芝での活躍を見せたものの、
その後の多くのミスプロ系種牡馬と同じように、
ダートで活躍する産駒を多数輩出する種牡馬となりました。
また、産駒の勝ち上がり率もかなり高く、
種牡馬としての堅実性も、その現役時代と同じ成績を収めました。
ただ芝馬の活躍馬を輩出できなかったことで、
日本で種牡馬として残っているのはスターリングローズ、
バンブーエール、ミリオンディスクのみ。
スターリングローズから’13年のアルゼンチン共和国杯を勝利した、
アスカクリチャンが生まれているので、
アスカクリチャンの活躍がアフリートの血を残していくカギとなっています。
一方アメリカでは、残してきたノーザンアフリートが、
種牡馬としてアメリカ2冠馬アフリートアレックスや、
ブリーダーズカップスプリントを制したアマゾンビーなどを
輩出しているため、その血は脈々と受け継がれていくことでしょう。
上記のように堅実な種牡馬で、
産駒の適正距離は幅広いのですが、
1200mで強い馬が1800も走るという事は無く、
自分の得意距離ならめっぽう強いが、それ以上・以下だとからっきし
といった産駒傾向があり、
馬券購入者にとっても、わかりやすくありがたい種牡馬でした。
ダビスタファンにとっても、
資金稼ぎやミスプロのインブリード作成で、
ありがたい種牡馬でしたね。
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